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小野田園の濃煎茶

独自の技術で甘みとキレを引き出します。
ただ濃いだけではない「濃くて旨い」お茶です。

「濃煎茶」とは

濃煎茶とは小野田園のトップブランドで、特蒸し・強火入れでつくっている濃い味のお茶の総称です。
お茶が濃くなると苦味や渋みも強くなるのではと思われるかもしれませんが、小野田園独自の技術が甘みとキレを引き出し、ただ濃いだけではない「濃くて旨い」お茶をつくりました。
しっかりした味。まろやかな甘み。それでいて、飲んだ後にはそれらがすぅっと消えてゆき不快な後味を残さない。もう一杯飲みたくなる味わいあるお茶。それが濃煎茶です。

小野田園の濃煎茶
  • 特蒸し

    特蒸し

    日本茶は、生茶葉の蒸し時間によって、浅蒸し、普通蒸し、などとわけられます。現在、市場に流通しているお茶の多くは60秒以上蒸した深蒸し茶で、味が濃いのが特徴です。
    味が濃いだけのお茶であればたくさんありますが、小野田園ではそこに甘みをもたせるため、特蒸しといって深蒸しよりはるかに長い時間の強い蒸しをかけています。
    蒸し時間が非常に長いためお茶の形は崩れますが、濃いだけでない丸みのある濃煎茶の味は、特蒸しでなければ得られません。

  • 強火入れ

    強火入れ

    火入れとはお茶に熱を加えることで、香りを立たせることです。
    火人れにはさまざまな方法がありますが、小野田園の濃煎茶は直火の鉄板での火入れにこだわっております。非常に高温で火入れをし、火香(ひか)という甘い香りをつけ、味に深みを出します。
    高温の直火でお茶を焦がさずに火入れするには、大変な技術と注意が必要です。気の抜けない作業ですが、この工程が他にはない香気とキレのある味をつくりだしています。

美食批評の第一人者から
お褒めいただきました

日本経済新聞 夕刊コラム「味」より

「キレ」のあるお茶

わたしたちの社会は、コトバもしくは文章についての共通の理解の上に成り立っている。国として一つのまとまりを保たせようと、政府が国語教育に力を入れるのはそのためであり、A・ドーデが「月曜物語」のなかで書いた“最後の授業”が成立するゆえんでもある。

コトバに対する共通の理解を支えるものは、とくに具体的な物事に関する場合、共通の、もしくは類似の体験だろう。それを欠くならば、コトバはその意義を失う。

前置きが長くなったけれど、わたしは、味覚のうえでの“冴え”とか“切れ”とかいったコトバが、はたして理解していただけるものか、とても心配しているのである。

味の“切れ”を、別のコトバでできる限り説明すると、“味と香りのすべてが過不足なくすうっと消えていくこと”と一応は要約できるかもしれない。 実はわたしは煎茶(せんちゃ)などの緑茶の“切れ”の悪さに、ほとほと手を焼いていた。相当高価な茶を買ってきても、なぜか科学調味料的な、妙に濃い出し汁のような味のみが、舌に長く残って、不愉快極まりなかった。

あるとき、頂いたお茶を飲んで驚いた。当てにはしてなかったのだが、実に“切れ”がいい。自然体なのである。奇をてらう、もしくは人にこびるような味が全くなく、しみじみとうまく味わえた。

添えられていたカタログを読むと、埼玉県狭山でお茶を製造し直販している「小野田園」(電話:04-2959-3024)という店の品で、この店のお茶の特色は“深蒸し”にあるのだという。蒸気を強く当てるので形が崩れるけれど、ソフトな甘みとまるみのある味を引き出すためだと宣伝文句にあって、それがその通りだったから、正直な宣伝もあるんだな、と感心したりもした。わたしの飲んだのは、祥雲という銘の百グラム千円の煎茶で、決して高くないというより、むしろ安いと思った。最高のものとはいわないが以来煎茶はこれにしている。

電話すれば送ってくれるはずである。そうすればわたしたちは“切れ”について共通の体験が得られるのではなかろうか。

(文:見田盛夫)

狭山茶について

  • お茶のイメージ
  • 濃煎茶製造元 小野田園は、狭山茶処にございます。

    お茶は鎌倉時代、栄西禅師により中国から日本へもたらされ、そして明恵上人により宇治で初めて茶園が開かれ、それが宇治茶の元になりました。宇治で発展した茶は、やがて日本国内に普及することになりますが、狭山茶の起源は同じく鎌倉時代(約800年前)までさかのぼります。

    当時は武蔵河越の地にまかれ「河越茶」と呼ばれており、当時より山城、大和、伊勢、駿河と並んで我が国の名園五場のひとつでした。それが、江戸時代に生産地が広がり「狭山茶」になったのです。

    茶は江戸末期に横浜開港がなされたとき、生糸と並んで輸出の花形となり、茶園の増植がすすみました。その頃東京に隣接される地域の狭山茶が、発展したのです。
    川越から狭山地方一帯に発達した茶は、現在、狭山丘陵地、入間市、飯能市、狭山市等が中心地となっていて、日本でも屈指の茶産地となっています。

    狭山茶は日本における経済的北限産地となっています。他産地より寒冷のため、越冬茶葉が自然に厚くなります。また、他地が年三~四回摘採するのに対し、狭山茶では年二回となっています。 このことが狭山茶の特色であるコク味を出しています。また仕上加工は、古くから「狭山火入れ」と称される独特の技術が生かされています。狭山茶の特長は渋みの中にコクがあることで、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめ刺す」と謡われています。